転職や、新卒の面談をすると「『大手』と『ベンチャー』どっちがいいですか。」とよく聞かれます。
私は大手、ベンチャーどちらも経験する機会があったのですが、どちらかが優れている、悪いということは、はっきりいってないと思います。
ただ、経験したからこそわかる特徴や、大きな違いがあったので、メリット、デメリットをまじえて、ご紹介したいと思います。
(まず今回は大手企業から。ベンチャーについては次回ご紹介するので楽しみにしていてください。)
『大手』のメリット
1.ノウハウが豊富にある
大手企業は『大手』になっているそれなりの背景、理由があります。
他企業に負けないような優れたノウハウを蓄積してきたからこそ、大手企業になっているのです。
そのため、大手企業の一員になることで、研修や周囲の環境、人から、そのノウハウを身に着ける機会が豊富にあります。
「〇〇のノウハウをつけて、成長したい」など、興味のある分野が定まっていて、成長意欲のある方は大手企業で学ぶのも有効です。
2.社内に優秀な人がいる
出会うか出会わないかは別にして、大手のネームバリューは強く、社内には優秀な方がいる可能性が高いです。
勿論人数も多いので、全員優秀ということは考えにくいですが、探していくと優秀な人がいることが多いです。
3.ヒト・モノ・カネが揃っている
経営の資源が豊富なため、何かに特化した業務を行いたい場合、そこに集中できる可能性が高いです。
ヒトが豊富なので分業制が機能していて、自分がするべき業務以外は他の人がやってくれるし、既にモノ(設備など)や資金(カネ)も豊富にあるので、準備が整った状態で、業務に手をつけることができます。
また、ヒト・モノ・カネの枠組みではありませんが、「会社名」も経営資源の大きな一つだと思います。
「会社名」のブランド力も強力な武器になるので、これも大手企業に行くメリットですね。
『大手』のデメリット
1.配属リスク
「誰のもとで働くか」や業務内容を選べないことが多いです。
特に大手になればなるほど、社員一人一人の希望を叶えるのは難しいので、より不透明な点が多くなっていくでしょう。
2.スピード感に乏しい
大手企業は、階層が増えるので、決裁するにしても意思決定するにしても、なかなか進まないことが多いです。
関係している部署も多くなりがちで結果としてスピードが遅くなることが多いです。
(ベンチャー企業では、昨日行っていたことが状況によっては180度変わることもよくありますが・・・)
3.なかなか裁量が増えない
大手企業のように育成プロセスが明確だと、良くも悪くも、ある程度入社年次によって、昇進が決まります。
そして、それに伴い裁量が増えていきます。
対してベンチャー企業では、入社「入社半年で役員」や「社会人2年目で部長」「新卒で事業部のマーケティングを一任されている」などもよくある話です。
入社年次にかかわらず裁量が持つことができるベンチャーに対し、大手企業は裁量を得るために、どうしても「年月」を使っていく必要があり、時間がかかります。
ざっと書きましたが、以上が私が経験して感じた大手のメリット・デメリットです。
よく、『大手とベンチャーどちらがいいか』という議論がありますが、どちらかがいいということは特に無いと思います。自分が将来やりたいことを踏まえ、どちらが自分の人生にあっているか選択することが大切だと思います。
次回はベンチャーについて書きたいと思います。お楽しみに!
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